“ ピアノスイッチ ” につなぐ

 

前回の続きです。

 

「ピアノレッスン」というものに対し、

 

ハードルが高いと感じられる方のために

 

ある生徒さまの実践を綴っています。

 

 

 

 

 

前回は、私の教室にある、

 

ハンドベルのタッチ式という利点と

 

音ごとに色がついている利点を

 

お伝えしました。

 

 

 

 

次はいよいよ “ピアノスイッチ”に

 

つなげていくステップに入ります。

 

 

 

 

 

今は、電子の時代。

 

電子ピアノやキーボードは、

 

ピアノレッスンの導入にはとても

 

相応しいと思われます。

 

 

 

特に写真にある、ミニキーボード。

 

小学校で使用している鍵盤ハーモニカサイズ。

 

私が最初に購入した目的は、

 

高齢者介護施設における認知症の方への

 

個別の会話の代わりのツールとして、

 

用いるためでした。

 

鍵盤の多いサイズのキーボードは

 

大きいだけで圧迫感があり、

 

持ち運ぶにも不便です。

 

入浴や食事、プログラムなどのない

 

空白の時間に、

 

そっとテーブルに差し出して、

 

簡単な曲を演奏したら、

 

生活に潤いが持てるのではないかと

 

思っていました。

 

今のところ、認知症の方への

 

実践に至ってはいません。

 

でも、思いがけず、音楽教室での

 

ピアノレッスンにつなぐものとして

 

活用しているところです。

 

 

 

 

 

鍵盤に、ハンドベルの音の色と

 

同じ色のシールを貼ります。

 

すでにハンドベルで「一対一」対応で

 

演奏する経験をしていますので、

 

ハンドベルからキーボードへの

 

抵抗感はほとんど見られず、

 

すんなりと進むことができます。

 

指使いについては、指定せず、

 

自分の好きな指で弾きます。

 

 

 

「5本の指で弾かなければならない」と

 

つい考えがちですが、ここは発想を転換。

 

実際に私も、1本指で、ある曲を演奏してみましたが、

 

5本の指で弾くよりもかなり高度だと気づきます。

 

ある程度の期間、指1本で曲に挑戦してみます。

 

曲は、いわゆる教則本は使用せず、

 

身近な音さがしから選曲します。

 

・インターホンの音

 

・救急車のサイレンの音

 

・電車の発着音

 

・コンビニやファストフードでの音

 

・CMに出てくる音楽       などなど

 

 

 

いろんな曲を積み重ねているうちに

 

今かなというタイミングが訪れます。

 

「試しに2本の指で弾いてみよう」と促し、

 

少しずつ指の数を増やしていくと、

 

自分から5本の指で弾くようになりました。

 

 

 

今この生徒さまは、

 

右手で和音の練習をしています。

 

また、次のステップとしては、

 

右手のメロディーに合わせて、

 

左手でシンプルな伴奏をつけていく

 

段階に入ります。

 

 

 

 

大切なことは、楽しむこと。

 

地道なステップアップではありますが、

 

生徒さまはもちろん、講師自身も、

 

つねに楽しい気持ちを持つことが

 

上達のコツだと思います。