楽器の色にこだわってみる

 

これは、ブームワッカーという楽器です。

 

別名、ドレミパイプと言います。

 

プラスチック素材で筒状になっていて、

 

マレットなどで叩くと、ド レ ミ  …の音がします。

 

ドとミの筒を両手に持って、合わせて鳴らすと、

 

ドとミの和音にもなります。

 

とは言っても、さほどはっきりした音には

 

聞こえなかったりするので、

 

私は、音にこだわらず、好きな色を2つ選んで、

 

リズム打ちに活用することが多いです。

 

 

 

 

 

音楽療法では、意図を持って音楽や楽器を選択します。

 

何のためにこの曲を選んだのか、

 

この楽器を使用することで、参加者の方に

 

どんな効果を期待するのか…。

 

この冬、成人の方が通所する福祉施設の

 

音楽プログラム(集団音楽療法)で

 

このブームワッカーを使用しました。

 

この日の参加者は6名でした。

 

曲は、NHK2020応援ソング「パプリカ」

 

(米津玄師 作詞作曲)

 

 

 

 

障がいの特性として、心身が緊張しやすいこと、

 

季節がら寒さで体が縮こまりやすいことから、

 

音楽に合わせて体を動かし、緊張をほぐし、

 

体を温めることを第一の目標としました。

 

また、自己肯定感や自信回復のため、

 

楽器を持って踊る振付は、

 

できるだけシンプルに作りました。

 

達成感を得られるように、1番だけ。

 

 

 

 

 

参加者の方に、ブームワッカーを紹介した後、

 

1人2つ、好きな色を選んでいただきました。

 

曲の前半は、リズム打ち(裏打ち)。

 

頭の上でクロスするように鳴らすことを

 

ポイントとしました。

 

普段あまり行わないような動きを、敢えて行うことで

 

効果が期待できると考えました。

 

(私自身も事前練習で、あれ?腕が痛い?)

 

リズム打ちに慣れてきた様子を見て、

 

体の重心を左右に移動することを

 

さらなるポイントとして加えてみると

 

参加者の皆さん、なんだかすごく楽しそう♪

 

 

 

 

サビからの曲の後半は、楽器を持ったまま、

 

両手を高く上げて、左右に揺らしたり、

 

拍に合わせて、その場で1回転したり、

 

オリジナルのダンスにあるような

 

両手を前に差し出す動きを取り入れたり…、

 

一連の流れを2回繰り返すようにしました。

 

 

 

 

 

 

音楽プログラム(集団音楽療法)の前に、

 

「パプリカ」についてお聞きしたところ、

 

皆さんよく知っていて、好感度が高い印象だったので、

 

施設の職員さんとも相談して、選曲しました。

 

今回の活動内容では、特に歌うことを

 

意図していなかったのですが、

 

職員さんのご協力で、1番だけ歌詞を掲示したら、

 

歌詞を見ながら、口ずさんでいる方もいました。

 

活動後の感想も「腕が疲れた」「思ったよりもうまくできた!」

 

「新しい(初めての)楽器に触れて新鮮だった」などなど

 

進んで発言される方が多く、とても心に残る時間でした。

 

 

 

 

 

 

ブームワッカーは、音(色)によっては、

 

手に持つとかなり長いものもあるので、

 

ある程度広くて、天井の高い場所がおすすめです。

 

音楽教室の個人レッスンでは、部屋が狭いので、

 

今のところ使用していません。

 

 

 

 

他の施設では、楽器を持った2人が向かい合い、

 

お互いに楽器を合わせて音を鳴らすやり方もしています。

 

このような場合の、楽器を使用する意図は、

 

「他者と交流する」という社会性を育むことが

 

ねらいともなると考えられます。

 

 

 

 

そして、やはりこの楽器に関しては、

 

“ 音 ” より  “ 色 ” ですね。

 

私がこの楽器の色にこだわったのは、

 

既に持っている、タッチ式のハンドベルの

 

“ 音 ” と “ 色 ” がほぼ同じ色であることでした。

 

特に、お子さま向けの音つきの教材は、

 

他にもたくさんあるのですが、

 

音と色の組み合わせが違うことが多く、

 

残念だなと感じます。

 

障がいのある子ども達には、音や色に敏感な分、

 

私は、混乱がなるべく少ない方を考えます。

 

 

 

 

今後、音階のある楽器に配色する場合、

 

そのあたりも考慮してもらえたらなあと

 

秘かに思っています。