2023.05.02 Tuesday
同行援護(ガイドヘルパー)再開
ここ数年、コロナ禍でお休みしていた同行援護
(ガイドヘルパー)の仕事を3月から再開しました。
同行援護とは、視覚に障がいを持った方が外出する際に、
同行し、移動や外出先での必要な情報を提供するとともに、
移動の援護、必要に応じて、外出先での代読や代筆、
身体的介助などの支援を行います。
再開しようと思ったきっかけは、非常勤講師として
勤務している特別支援学校の生徒との会話からでした。
一昨年、小学部から高等部普通科に異動しました。
小学部にいたときは、まだ年齢が幼いこともあり、
基本的生活習慣や基礎的な学習(点字含む)など
目の前のことで精いっぱいの日々でした。
が、高等部になってからは、卒業後の就労や進学など
社会とのつながりを意識するようになりました。
ほとんどの生徒たちは、現場実習を行うようになり、
学校の外で活動することが増えていくのを
目の当たりにするようになりました。
もう卒業してしまったのですが、中学生ごろから
同行援護の利用を始めたという生徒がいて、
在学中に詳しい話を聞くことができました。
自宅の周りの散歩から、徐々に範囲を広げていき、
電車に乗ったり、バスツアーに参加したりして、
同行援護を利用することで、楽しみが増えたり、
いろいろな人と出会ったりして、自分の世界が
広がっているということを話してくれました。
今日は5月2日。ゴールデンウィーク真っ只中ですが、
勤務校では、“ 埼盲交通安全の日 ” としています。
点字ブロックや駅のホームドアなどが徐々に増えてはいますが、
視覚障がいの方の鉄道事故は、今も起きています。
同行援護を再開して、2回ガイドの仕事をしました。
電車やバスに乗っていると、席を譲ってくださる方がとても多く、
私一人だとこのような言葉かけは、経験できないので、
あたたかくうれしい気持ちになりました。
同行援護を利用する方の中には、一人で出かける人もいます。
が、より安全に、より早く、安心して目的地に到着したい
という思いで同行援護を利用されることが多いようです。
誰にとっても、どんな状況であっても、
安心して生活できる社会であってほしいですね。
ゴールデンウィーク前半、私は、
久しぶりに新幹線(写真)に乗りました。
明日から、ゴールデンウィークも後半になりますが、
くれぐれも安全に気をつけて、
すてきな連休をお過ごしくださいね。