“ 音楽教室つむぎうた ” の由来

 

小学校1年生の国語の教科書(光村図書)に

 

『たぬきの糸車』(きし なみ作  むらかみ ゆたか絵)

 

という物語教材がありました。

 

(今も載っているのかな?)

 

確か、3学期(今ぐらいかこの先)に

 

学ぶ内容だった気がします。

 

 

  キーカラカラ キーカラカラ

 

  キークルクル キークルクル

 

 

 

という糸車の心地良い擬音語に

 

記憶が蘇る方もいるかもしれません。

 

 

 

 

 

 

この物語を通して、子ども達は、

 

「つむぐ(紡ぐ)」

 

という言葉を学習します。

 

 

 

 

 

今このブログを読んでくださっている方は、

 

もし、6,7歳のお子さんに、

 

「つむぐ(紡ぐ)」という言葉の

 

意味を教えるとしたら、

 

どのように説明しますか?

 

 

 

 

手元の国語辞典(三省堂)で調べてみると、

 

「つむぐ(紡ぐ)

 

 綿・(繭)から繊維を引き出し、

 

 よりをかけて糸にする。」

 

とありました。

 

この中で、「より」という言葉も

 

今一つわかりづらいですね。

 

 

 

そこで、「より」も調べてみると…。

 

「より(縒り)

 

 縒ること。縒ったもの。」

 

 

あらあら、これではわかりません。

 

そこでさらに調べて…。

 

「よる(縒る)

 

 (繊維など細長いものを)丈夫にするために

 

 逆方向に回すような力を、

 

 繰り返し繰り返し加える」

 

 

なんとなくわかったような…。

 

でも、いざ人に説明となると、

 

しかも小さな子ども達に、

 

教えるとなると難しいですね。

 

 

 

 

 

そこで、なんともあたたかい、

 

たぬきとおばあさんのやりとりが

 

ほのぼのとした

 

昔話『たぬきの糸車』に

 

力を貸してもらうのかもしれません。

 

実際に学校の授業では、博物館などから

 

糸車を借りてきたりして、

 

キーカラカラ キークルクル と

 

子ども達は「糸つむぎ」の体験をします。

 

それは、現代の社会では、

 

気が遠くなるような作業です。

 

 

 

でも、

 

童謡「かあさんの歌」(窪田聡作詞作曲)

 

の歌詞にもあるように、

 

一日中糸を紡いでいた、

 

そんな時代があったのでしょう。

 

 

 

 

 

 

 

また、先ほどの「より(縒り)」

 

という言葉ですが、

 

よりを戻す

 

 再び仲良くなる。元のあるべき位置にもどる。

 

 元の一心同体の関係を復活させる。」

 

腕によりをかける

 

 自分の能力を最大限に発揮しようと

 

 意気込んで取り組む。力を込める。」

 

などは、ある程度の年齢を重ねると

 

聞いたことがあり、わかりやすいかと思います。

 

 

 

 

 

今の時代は、お店でも、ネットでも、

 

欲しいものも情報も簡単にすぐに手に入る…。

 

昔は、『たぬきの糸車』や「かあさんの歌」

 

にあるように、「糸を紡ぐ」時間が、

 

日常生活の中に位置づけられていて、

 

簡単に作り上げることも、

 

手に入れることもできませんでした。

 

でも、その作業の苦労や大切さを実感し、

 

このような日本語が生まれ、

 

すべての日本の子ども達に

 

知っておいてほしい言葉として

 

国語の教科書に取り入れて

 

いるのではないかと思います。

 

 

 

 

 

 

「音楽教室つむぎうた」は、

 

一人ひとりが本来持っている、

 

豊かな感性を見出し、

 

音楽の持つ力を生かすことによって、

 

個々の幸せが実現するよう

 

願いをこめて命名しました。

 

それは、本当に気が遠くなるような

 

道のりに思うこともあるかもしれません。

 

でも、日々「つむぐ(紡ぐ)」という作業は、

 

より確かなものを生み出すと信じています。

 

 

 

また「糸」は、人と人とを結ぶ象徴として、

 

よく表現されます。

 

音楽を通じて、人と人との心が結びつき、

 

より多くの人と優しい間をともにできる

 

架け橋になれたら、私も幸せに思います。