“ 音楽教室つむぎうた ” の由来2

 

 

2017年2月13日。ちょうど3年前の今日。

 

この日、音楽教室つむぎうたの、

 

最初の生徒さまのレッスンがスタートしました。

 

と言っても、当時は、個人事業主として

 

音楽教室を開くことなど、夢のまた夢。

 

パートで、就労支援の仕事をしながら、週1日、

 

生徒さまのご自宅に伺ってピアノレッスンをする

 

家庭教師のような感覚でした。

 

 

 

 

その生徒さまとの出会いは、

 

毎年、川越市障害者施設連絡協議会が主催している

 

川越市障害者福祉施設 利用者交流会で、

 

ピアノ演奏をしたことがきっかけでした。

 

(この利用者交流会については別にブログで書きますね)

 

私は、ウェスタ川越の大ホールで、

 

各施設の代表の方のスピーチのBGMとして、

 

ピアノを弾くというすてきな機会に恵まれました。

 

(なんとピアノはスタインウェイ!!)

 

 

 

 

その時に生徒さまの、お母様から

 

「我が子にピアノを教えてくれる先生を探している」

 

と声を掛けられました。

 

小学生から高校生まで、ご自宅近くの

 

ピアノ教室に通われていたそうですが、

 

先生がご事情により、ピアノ教室をやめることになり、

 

数年が経ってしまった、、とのことでした。

 

発表会の時のDVDとレッスンノートを見せていただき、

 

とりあえず一度、お会いしてみることにしました。

 

 

 

 

その生徒さまも利用者交流会の会場に来ていて、

 

私のピアノを聴いたようでしたが、

 

ご自宅のピアノをお借りして、

 

クラシックやジブリ映画の曲や

 

利用者交流会で弾いた曲を演奏すると、

 

とても嬉しそうに笑顔で聴いていました。

 

そして、お借りしたDVDの中で弾いていた曲、

 

「紡ぎ歌」(エルメンライヒ作曲)を

 

連弾で一緒に弾いてみました。

 

ピアノ教室をやめてから、5年以上、一度も

 

ご自宅のピアノに触っていなかったと聞きましたが、

 

連弾することで、ピアノの音ともに

 

この「紡ぎ歌」もすぐに思い出されたようで、

 

私の右手の主旋律に合わせ、

 

生徒さまは、しっかり拍を刻むようにして、

 

左手の部分を演奏しました。

 

私のピアノ演奏を聴いている時よりも、さらに

 

自分でピアノを弾くことの喜びを感じたようでした。

 

 

 

 

 

こうして、ピアノレッスンがスタートしてから3年。

 

数年のブランクがありながらも、

 

以前の音楽教室の先生のご指導で、

 

基礎がしっかりと身についていて、

 

楽譜を自分で読むことができ、

 

指使いも番号で理解することができ、

 

目と耳で旋律やリズムを把握することができ、

 

実に様々な曲にチャレンジしてきました。

 

クラシック、童謡、ジブリやディズニーの曲、

 

テレビドラマのテーマ曲やJ−POPなどの流行りの曲。

 

ご家族の方から、日常的に好んでいる音楽をお聞きし、

 

生徒さまの演奏の特徴に合わせて、

 

私がアレンジできそうなものを複数選曲し、

 

生徒さまが、1番弾きたいものを選んで決めています。

 

私が用意した曲を「全部やりたい」と言うこともあります。

 

そんな時は、順番を決めて、弾いてきました。

 

 

 

 

 

レッスンを始めた初期の頃は、気持ちがのらず

 

「ピアノ弾かない」と姿を見せないこともありました。

 

けれど、当時私が月1回、ピアノ演奏と音楽活動をしていた

 

特別養護老人ホームで演奏する機会を得ることができ、

 

それを目標にしてから、レッスンに意欲的になりました。

 

人前で演奏すること、自分の演奏で周りの人が笑顔になること、

 

音楽を通じて様々な人と出会い、交流できることの喜びを感じ、

 

回を重ねるたびに、ひとまわりもふたまわりも

 

成長していく姿に心を打たれました。

 

特別養護老人ホームでの文化祭の中で、

 

100人以上のお年寄りの方々の前で演奏を終えた日、

 

帰り際に何度も何度も私の両手を握って、

 

「ありがとう」「ありがとう」と繰り返した

 

生徒さまのあの姿は、今でも心に焼き付いています。

 

レッスンをスタートして10ヶ月後のことでした。

 

(今日の写真は、ピアノ演奏をした時のものです)

 

 

 

 

 

3年間の経緯をすべてお伝えするのは、難しいですが、

 

今では就労から帰宅すると、毎日欠かさず自主練習を行い、

 

ご家族の方が仕事で不在でも、ピアノを弾くことで

 

一人でも安心して過ごしているというお話も伺います。

 

 

 

 

 

障がいのある方を生徒さまとして、受け入れるには、

 

音楽教室側の立場である私にとっても、

 

正直とても勇気がいります。

 

けれど、この生徒さまとの3年間を振り返ると、

 

不安よりも、希望や可能性を信じて進む方向に

 

心が動くことが多い日々でした。

 

現在の音楽教室つむぎうたと私自身が在るのは、

 

この生徒さまとの出会いから、きっと、

 

小さな小さな「今」を積み重ねてきたから…。

 

この生徒さまとご家族の方との出会いに

 

心から感謝いたします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

3年前の今日。初レッスンの帰り道。

 

「もし音楽教室を開くとしたら、場所は川越。

 

 名前は『つむぎうた』にしよう!!

 

 とか言っちゃって、そんなの夢のまた夢だな〜」

 

とかる〜い気持ちで夜空を見上げていた私でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

この記事は、

 

生徒さまとご家族の方に掲載の許可をいただいています。

 

 

 

 

 

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