自分だけのオリジナル

 

音楽に携わる仕事をしていても、

 

いろんな人との出会いがあります。

 

必ずしも、音大出身の方ばかりでなく、

 

また、音大を出ていても、もったいないことに

 

音楽の仕事に就かなかったという人と

 

出会うこともよくあります。

 

 

 

 

私は、音楽教室つむぎうたのレッスン生や

 

音楽講師で伺う施設の方々のことを知るために、

 

障がいや病気の症状について、必要に応じて、

 

医学的な知識を得ることもあります。

 

書籍で調べたり、研修会に参加したり、

 

身近な医師や看護師などの方に

 

直接お聞きしたりすることもあります。

 

私の知る限りですが、精神科医や心療内科医など

 

心の分野を扱う医師が、仕事とは別の領域で、

 

音楽を自分のご自身の生活に取り入れている方が

 

多いなと感じます。

 

 

 

 

 

昨夜、ある心療内科医の方の新聞記事を

 

見つけました。

 

 

 

タイトルは、「心のいら立ちをなくすには」

 

 

 

心が泡立ちいら立つのをなくす究極の方法、

 

として、ご自身の実践が書かれていました。

 

ジャズボーカルをしていて、日々進歩・進化しようと

 

心の焦点を向けているけれども、

 

どうしても人と比較しがちで、落ち込みがちになる…。

 

過去の偉大なボーカリストの歌を何度もきいて、

 

研鑽に努めているが、「あんなふうには歌えない」

 

とつい心がその方向に向いてしまうという。

 

 

 

これは、私も共感するところが大きくあります。

 

音大を出ていて、ものすごくピアノが上手な方や

 

大手企業のピアノ教室の講師の方の話を聞くと、

 

「私には、あんなふうに技術的な演奏はできない」

 

「私には、音大を目指すような生徒を育てる力量はない」

 

そんなふうに感じて、悩むこともしばしばです。

 

うっかり、そっちに焦点が向かってしまうと、

 

できることもできなくなるくらいに落ち込んだりします。

 

 

 

 

先の心療内科医の方は、ご自身のジャズの中で、

 

こうした心のクセが全く自然に消える方法を発見。

 

それは「これまで誰も歌っていない歌」を歌うこと。

 

自分のオリジナル作品を作ること。

 

自分の詩を英語とポルトガル語に訳して作曲。

 

「これまで誰も歌っていない歌」だから、

 

誰とも比較のしようがなく、それよりも

 

自分がいかにその曲を表現できるか

 

ということに目を向けると、

 

人と比較する思いは全く浮かばなくなったという。

 

 

 

 

 

私は、音楽教室つむぎうたを立ち上げるときに、

 

私独自のオリジナルな教室にしようと思いました。

 

プロフィールを見ていただくとわかるのですが、

 

私は、音大は出ていませんが、ひょんなことから

 

新任の時から数年間、小学校の音楽教員になりました。

 

でも、本当は、学級担任になりたかったので、

 

正直、当時の私にとって、不本意な採用でした。

 

でもその後、学級担任の経験のほうが長くなり、

 

しかし、その願い叶った学級担任として務めている中、

 

あるクラスで起きた事件のために、

 

退職をせざるを得ない状況になりました。

 

けれど、捨てる神あれば拾う神ありというように、

 

不思議なめぐりあわせで、就労支援を主とした福祉施設に

 

ご縁があり、正職員として勤めることができました。

 

福祉の分野での職歴は短いですが、それでも、

 

現場にいたという実績(しかも就労ABともに)は、

 

本で読んだり、人から聞いたりするよりも

 

はるかに大きな財産となりました。

 

 

 

 

これまでの私のすべての人生で、経験してきた…

 

教育分野の専門性だけでなく、福祉の心だけでもなく、

 

教育と福祉、そこに独自の音楽分野を生かすことで

 

自分だけのオリジナルの音楽教室にしようと思いました。

 

でもここ数日、周りの人と比較してしまうクセが出始めて、

 

このことをすっかり忘れ、落ち込みがちになっていました。

 

たまたま、昨夜この新聞記事を見つけて、

 

ああそうだったな〜と初心を思い出すことができました。

 

 

 

 

 いら立ちをなくすには、「自分だけのオリジナル」

 

 つまり自分の専門分野をつくり そこに心を向け、

 

 進歩・進化できるように日々努力することが 一番なのだろう。

 

 日常の中で自分が興味をもてる何かを選び進んでいくといいと思う。

 

 

 

 

 

次回は、私、独自の音楽分野とはどんなものなのか

 

綴ってみたいな〜と思います。

 

 

 

 

 

 

台風、大きいですね。

 

できるだけ被害が少なく、

 

過ぎ去ってくれますように…。

 

 

 

 

 

 

<引用記事>

 毎日新聞  2019年7月28日(日)

 日曜くらぶ 4面 

 新・心のサプリ 海原純子(心療内科医)