今が 未来を 創る

 

7月も半ばを過ぎ、もうすぐ夏休みだというのに

 

今年は、梅雨らしいといいますか、、、

 

私の住む埼玉は、ずっと雨が続いています。

 

涼しくて過ごしやすいですが、

 

洗濯物がなかなか乾かず、ちょっと不便です。

 

 

 

先週、特別支援学校での1学期の勤務を終えました。

 

私は小学部の非常勤講師ですが、常勤の先生方は、

 

学期末ということで、今、とても忙しい時期です。

 

 

 

私の勤務する特別支援学校には、

 

主に視覚に障がいのある生徒さんが通っています。


非常勤講師として勤務するようになって、2年目。

 

勤務日数が少し増え、それにともない、

 

担当するクラスや教科も増えて、

 

あっという間に1学期が過ぎていきました。

 

 

 

 

以前ブログでも、綴ったことがありますが、

 

私は、3月から独学で点字の勉強を始めました。

 

昨年度は、体育や図工、音楽などの担当で、

 

特に点字を必要とする教科ではなかったのですが、

 

今年度は、体育や図工以外にも、国語や道徳、

 

そして特別支援学校ではとても大切な教科となる

 

自立活動を担当することになりました。

 

点字を直接、学習する授業ではありませんが、

 

思いがけず、独学で学んでいる点字が

 

役に立つことがありました。

 

 

 

それは、生徒達が点字で打った文章を

 

読めるようになったことです。

 

7月になって、廊下の七夕飾りに

 

一人ひとりの願い事が書かれた短冊が、

 

飾ってありました。

 

点字で書かれた願い事。

 

普段、墨字(点字に対しこのような言い方をします)に

 

慣れているので、点字で書かれた短冊は、

 

一見、誰が書いたものなのかわかりませんが、

 

たどっていくうちに、誰の、どんな願いかがわかり、

 

生徒一人ひとりの “ 心 ” に触れているような

 

確かな感動を抱きました。

 

 

 

 

4月に同行援護従業者の資格を取得してから、

 

自分でも、点字が打てるようになりたいと思い、

 

毎日6行の点字日記を書き続けています。

 

自立活動を受け持っている生徒さんの

 

点字の学習に役立てばと思い、

 

授業の最後に、私がその生徒さんに用意した

 

点字メッセージを読むのはどうかと提案したところ、

 

担任の先生も生徒さんも「すごくいいです!」と

 

点字メッセージを始めることになりました。

 

授業のたびに「今日の点字は?」と

 

生徒さんから声をかけてくれて、

 

楽しみに待っていてくれているのがよくわかりました。

 

「私の点字を読んでくれる人がいる」

 

自分だけが読む日記と違って、

 

点字独自のルールが守られているか、

 

正しい表記になっているか、

 

打ち間違いはないかなど、緊張感がありますが、

 

私の目の前で、その生徒さんが、

 

私の点字を読み取り、私の想いが伝わるたびに

 

笑顔になっていく、そんな様子を見て、

 

どんな形でも、人と人との心が通じ合うことは、

 

すてきなことだなと心から感じます。

 

私はまだまだ勉強不足なので、図書室で

 

「点字表記辞典」を借りて帰ってきました。

 

 

 

 

また、ある先生が出張で不在になった時、

 

その先生が担当している生徒さんの

 

点字学習の自習を見守ることができました。

 

その生徒さんは、廊下ですれ違うたびに、

 

いつも明るく、私に声をかけてくれていたので、

 

初めて授業で関わるチャンスをいただけて、

 

私にとってもかけがえのない時間になりました。

 

 

 

 

こんなふうにして、思いがけず、

 

地道に勉強を始めていた点字が

 

早くに生かせるようになってきて、

 

とても充実した1学期となりました。

 

 

 

 

どんな小さなことであっても、

 

毎日続けることはとても大変なことですが、

 

5分でも、ほんの少しの時間であっても、

 

その「今」の積み重ねが、

 

少し先の「未来」を創っている、

 

そんな気がします。

 

 

 

 

特別支援学校の生徒さん達には、

 

9月まで会えなくなり、少しさみしいですが、

 

私には、音楽教室つむぎうたの

 

レッスン生の方々がいます。

 

定期的、不定期に伺って音楽講師や

 

音楽療法のアシスタントとして勤めている、

 

福祉施設の方々もたくさんいます。

 

(皆さま、いつも本当にありがとうございます)

 

 

 

 

目の前の「今」を大切に紡いでいくことが、

 

新たな出会いや思いがけない「未来」に

 

つながっていくことを

 

いつでも楽しみにできる

 

自分でありたいと思います。