幼少期の記録

 

大学の時、教育心理学の講義の中で、

 

「生まれて間もない子どもは、

 

 子宮の中や産道を通って出て来るときの

 

 記憶を持っている」

 

と聞いたことが、今でも印象に残っています。

 

この世に生まれて様々な経験を積むことにより、

 

その記憶は次第に薄れて、消えていくのだそうです。

 

 

 

私が、今でも思い出せる、自分の最も幼い時の記憶は、

 

3歳の時の大けがのことです。

 

自宅の応接間で、兄とソファの上で飛び跳ねて、

 

足を踏み外し、額をテーブルにぶつけて、

 

ものすごい出血をし、血が止まらなくて、

 

母に額を抑えられて、隣の家のお兄さん?に

 

救急病院に連れて行ってもらいました。

 

何針か縫って、包帯で頭をぐるぐる巻きにして

 

眉間にしわを寄せた写真が今も残っています。

 

幼い頃の記憶というと、それしかなかったのですが…。

 

 

 

 

先日、「これ、きいてみるといいよ」と

 

父と母が差し出したカセットテープ(写真)。

 

メモ書きには「3才8月」(3歳8か月)と書いてあります。

 

なんと、私が即興で作って歌った歌が

 

吹きこまれているというのです。

 

自分には、全く記憶がないのですが…。

 

題名(曲名?)を見ても、既存の童謡とは違い、

 

きいたことがない曲が数曲入っていました。

 

歌だけでなく、父との会話も記録されていて、

 

「のりちゃん、このうた、いつつくったの?」(父)

 

「うんとね、、きのうね、、つくったの…」(私)

 

と自分とは思えない可愛い声で答えています。

 

(そして、父の声も若い!!)

 

 

 

 

私には、4つ上の兄がいるのですが、

 

兄の歌や兄と私が一緒に歌っているものも

 

吹きこまれていました。

 

一番面白くて、笑いが止まらなかったのが

 

「サザエさん」(終わりの歌)

 

2つのバージョンが録音されていました。

 

1つめは、

 

歌以外、イントロからエンディングの部分の

 

伴奏も、すべて、兄と一緒に口三味線。

 

間奏の部分も、せわしいながらも、

 

原曲そのままで、笑えます。

 

2つめは、

 

兄が伴奏を、私が歌を担当しています。

 

何やら、缶詰の缶をひっくり返して、

 

箸か何かで叩いて音を鳴らしているような、

 

楽器のようなものも登場。

 

おまけに、兄はMCまでやっていて、

 

「つぎは、のりこちゃんがうたいますぅ」

 

としゃべっています。

 

 

 

子ども(小学生)の頃の私にとって、

 

兄は、ただただ怖いだけの存在だったので、

 

もっとさかのぼると、こんなにもほのぼのとした

 

兄妹の関係の時期があったのかと驚きました。

 

 

 

 

 

また、母の歌声も少しだけ入っていたのですが、

 

今の私の歌声にそっくりで、耳を疑いました。

 

 

 

 

 

私がピアノを習い始めたのは、6歳だったので、

 

この3歳の記録は、かなり前になります。

 

まだ、ピアノを習うことなど全く考えていなかったし、

 

幼稚園も2年制だったので、まだ通っていませんでした。

 

そんな時期に、こんなに歌っていたのは驚きでした。

 

(しかも、即興で歌をつくっていたなんて!!)

 

 

 

 

 

 

今は、音楽を聴きたければ、いつでも手軽に

 

何回も動画で観ることもできるし、

 

ビデオカメラの時代を経て、

 

スマホやタブレットなど、

 

簡単に録画できるものもたくさんありますね。

 

こんなに便利な時代がくるとは、

 

あの頃からは、想像もできませんでしたが、

 

どんどん活用していってよいのではないかと思います。

 

(カセットテープが、そのまま聞けるなんて、

 

 うちの実家は、今となっては奇跡に近いですが…)

 

 

 

 

幼少期はあっという間に過ぎてしまいます。

 

そして、いつの間にか忘れていってしまいます。

 

すべてを記録することは、不可能ですが、

 

“ これだけは ” というものに気づいたら、

 

何らかの形で残しておくと、後々、

 

思いがけない未来につながるかもしれません。