バリアフリー映画館

 

先月、同行援護で、東京都田端にある

 

バリアフリーの映画館に行ってきました。

 

目の不自由な人も、耳の不自由な人も

 

映画を楽しめるようにと様々な工夫があります。

 

こじんまりとしたスペースであるだけに、

 

スタッフの方々もお客様一人ひとりに対して、

 

あたたかな心づかいが感じられ、

 

安心して映画を楽しめる、すてきな映画館です。

 

 

 

 

 

さてその日、同行した利用者さんが選んだ映画は

 

『お百姓さんになりたい』 原村政樹監督

 

(2019年製作/104分/日本 配給:きろくびと)

 

 

 

 

 

 

なんと、映画の舞台は、埼玉県三芳町のA農園。

 

非農家出身の青年Aさんが、都内から移り住み、

 

畑を借りて、十数年。。。

 

「お百姓さんになりたい」という夢を叶え、

 

現在では、各地から、農業を志す、

 

やはり非農家出身の人達(世代は幅広く)が

 

研修生としてその農園に集い、

 

Aさんにご指導を受け、

 

地域の人々と交流を深めながら、

 

農家として自立を目指していく、

 

そんなドキュメンタリー映画でした。

 

 

 

 

 

 

三芳町といえば、以前のブログ

 

「川越 おすすめのお店」で、

 

“ 富の川越いも ” や“ いも街道 ” を

 

ご紹介したことがあります。

 

私の住まいからも近隣の町であり、

 

スクリーンに映し出される景色はみな、

 

みおぼえのある、なじみのものばかり…。

 

都内(映画館)にいながら、地元の風景を見るのは、

 

なんとも不思議な感じもしました。

 

(今日の写真は、A農園付近の畑です)

 

 

 

 

この映画の中で、私が最も印象に残ったのは、

 

その農園と地域の人々との交流です。

 

その農園には、障がいのある方が数人、働いています。

 

また、地元にある特別支援学校の生徒が、

 

その農園に職業体験実習に来たり、

 

公共施設?で行われたイベントで、

 

障がいに関係なく、様々な家族が一緒になって、

 

お豆腐作りを楽しんだりしていました。

 

私は、これまでにいくつかの福祉施設で、

 

就労支援の仕事をしてきましたが、

 

A農園では、堅苦しい感じがなく、

 

すべてが自然にそこに在る…

 

農業に関わる仕事を何かやりたくて、

 

そこに集まったメンバーが、

 

それぞれにできることを見つけて、

 

分担しながらも、必ずどこかで交わり合い、

 

支え合い、みんなで一緒に野菜を育てていく。

 

言葉で説明するのは、とても難しいですが、

 

Aさんの、“ 自然 ” に対する在り方や

 

“ 人 ” に対する在り方が、そのまま

 

野菜作りにも、農園のチームワークにも

 

表れていると思い、深く共感しました。

 

 

 

 

また、もう一つ心に残ったことは、

 

野菜作りにおいて、Aさんが、

 

「失敗しなければ、原因がわからない」

 

と言った言葉でした。

 

実際に野菜作りの中で失敗してしまい、

 

考えられる原因を10項目ほど書き出して、

 

失敗の原因を1つに限定しないこと、

 

たいていはいくつかの原因が組み合わさって起きるから、

 

そういうものの見方をするようにと、

 

研修生に説いていたところです。

 

このことは、農業に限ったことではなく、

 

私自身の仕事にも通じるものがあるなと思いました。

 

 

 

 

 

今回の映画館では、利用者さんにすすめられて、

 

私も音声ガイドを利用しました。

 

「目の見えない、見えづらい人に、

 

 どのように目の前の様子を説明するか、

 

 音声ガイドを聞くと参考になるから」と言われ、

 

実際に聞いてみると「なるほど」と思いました。

 

 

 

 

 

 

 

地元に戻ってから、利用者さんと昼食を取り、

 

ほくほくとあたたかく、調理された野菜を前に、

 

農業に携わる方々の思いを感じながら

 

じっくりと味わいました。

 

 

 

 

 

 

様々なことが、心に響いた一日でした。