音楽教員としてスタートしたころ

 

大学4年生の夏、教員採用試験に合格し、

 

翌年の3月に、いざ採用の面接になった時、

 

何の気なしに履歴書に書いていた「特技 ピアノ」。

 

面接担当の教育委員会の先生の目に留まり、

 

「音楽教員をやってくれませんか?」と言われ、

 

予期せぬ問いかけに、頭が真っ白になりました。

 

そして、断ったら採用されないのではないかと、

 

うっかり引き受けてしまいました。

 

 

 

 

 

その頃は、音大で中学、高校の音楽教諭の免許を取得できても、

 

小学校の免許を取得できるところがほとんどなかったので、

 

小学校の音楽の先生は、ほぼ臨時採用でした。

 

なので、本採用で小学校の免許があり、ピアノが弾けるならと

 

私に白羽の矢?が当たったんだと思います。

 

確かにピアノは、弾けないよりも弾けた方がよいですが、

 

音楽教員は、そんななまやさしいものではありませんでした。

 

 

 

 

 

各クラスごとの歌唱指導や楽器指導はもちろんのこと、

 

音楽集会や学習発表会、入学式や卒業式での学年発表や

 

市内音楽会や県の音楽大会などへの出場。

 

運動会では、入場行進や演技の一つとして、

 

鼓笛隊の指導までありました。

 

音楽の先生は、小学校だとたいてい一人です。

 

 

 

 

 

教員採用試験に合格し、採用されると(埼玉県の場合)、

 

通常の初任者研修では、学級担任となり、

 

学校内に初任者担当の指導員の先生がいたり、

 

時には、教育センターなどに出かけていき、

 

同期とともに各教科の授業展開や指導案の書き方以外にも

 

学級経営や教育相談などを学んだりしていくのですが、

 

同じ初任者でも私は、全く環境が違い、、、

 

同期の会話に入れず、自分の話も理解してもらえず、

 

初任者研修はとても苦痛だったなと思い返します。

 

 

 

 

そんなわけで、音楽主任会といって、

 

市内の小中学校の音楽の先生が集まる機会は

 

私にとっていろいろな質問ができる貴重な機会でした。

 

当然?のことながら、私以外全員、

 

音大出身のベテランの先生ばかりでしたが、

 

いつも、親身になって相談に乗ってくださったり、

 

授業の流れや教材の作り方などのアドバイスをいただいたり、

 

鼓笛隊の研修会に誘ってくださったりしました。

 

新任から、学年を越えて、何クラスも担当したので、

 

うまくいくクラスとそうでないクラスもあり、

 

子ども達一人ひとりとうまく接することができたわけでもなく、

 

大変なことばかりでしたが、しんどい思いをした分、

 

他校の音楽の先生方には、本当に助けられました。

 

 

 

 

 

社会人となって初めて勤めた小学校で、

 

音楽教員として、孤軍奮闘しながら、

 

日々を積み重ねていく中で、少しずつ、

 

子ども達とのきらめくような思い出が

 

増えていったからこそ、

 

今の私があるんだな〜

 

と思えるようになりました。

 

 

 

 

音楽教員という立場でなかったら、

 

人前でピアノを弾くとか、人前で一人で歌うとか、

 

(大規模校では1000人近くの前で)

 

とてもとてもできることではなかったと思います。

 

 

 

 

また、現在は、自営で音楽教室をやっていくのに、

 

音楽以外にも経営上、様々な知識が必要なのですが、

 

いろんな業界の方々の所に、躊躇することなく、

 

自分から足を運び、知恵をいただくことで、

 

多くの人脈に恵まれているのも、

 

音楽教員の時の経験から生まれたものだと思います。

 

 

 

 

 

 

 

経験を生かすこと、経験を積み重ねていくこと…。

 

これからもずっと、大事にしたいと思います。